生き物の分布図作成その2です.
今回は,位置情報データをもとに,3次メッシュに色をぬっていきます.
生き物のデータはとある県におけるB種の分布データを扱います(*分布データは架空のデータです).
まずは図郭となる3次メッシュを入手します.今回は生物多様性センターWeb-GIS Shapeデータダウンロードから取得(全国のメッシュからあらかじめ某県のメッシュを抽出しています).
次に,B種の分布データとして,X座標,Y座標,および記録(ここでは文献記録=1,中の人が実際に採集した地点=2としている)を入力したcsvファイルを読み込む.
レイヤ→データソースマネージャから,XY座標を定義してcsvファイルを読み込むことができます.
属性テーブルを開くとこんな感じ.X座標,Y座標,および記録が読み込まれました.
ベクタ→空間演算→交差(intersect)をします.
分布データのポイントに3次メッシュを重ねることで,各座標が位置する3次メッシュのメッシュコードをポイントに持たせます(3次メッシュと分布データの交差部について,双方のレイヤの情報を持ったポイントレイヤを作成する).
入力レイヤを分布データ,オーバーレイレイヤを3次メッシュとして設定し,intersectします(ここで入力レイヤを3次メッシュに設定できればさくっといきそうなのですが,できません).
3次メッシュを重ねたポイントデータが出力された.
属性テーブルを開いてみる.それぞれの座標にメッシュコードが付加されました(何故か座標が微妙にずれてしまいました.今回の作業には特に影響はないのでとりあえずこのまま進む...).
3次メッシュレイヤのプロパティから,先ほど作成したポイントデータを結合し,3次メッシュにB種の記録(1, 2)を結合します.
3次メッシュにB種の記録が結合できました.csv出力でメッシュ単位のデータベースの出力も可能.
色をつけて完成(プロパティ→シンボロジ→カテゴリで定義).
QGISを使って生き物の分布記録を3次メッシュ単位で表示することができました.