2020年7月20日月曜日

オオシマドジョウ



Cobitis sp. BIWAE type A
江の川水系のシマドジョウ.島根県のシマドジョウとして,東部の斐伊川水系(神戸川を含む)にニシシマドジョウ,中西部の江の川水系や高津川水系にオオシマドジョウが分布することになっている.前者は尾鰭の上下の黒斑がつながらず,下の班は不明瞭となる個体が多い.対して後者はより大型で,尾鰭の黒斑は上下とも明瞭となり,繋がる個体が多いとされる.地域によっては同一水系に両種が入り乱れ,外部形態での同定は困難との記述もある.大田や三瓶のあたりでどうなっているのか,個人的に気になっているので少しずつ調べたい.
さて,写真の個体を含め当地の個体群は,尾鰭の黒斑はつながらず下が不明瞭となり,ニシシマドジョウのような見た目をしていた.上下が明瞭に繋がった姿ばかりイメージして挑んだため,採集時は戸惑った.地理的にはオオシマドジョウになると思われるため,暫定的にオオシマドジョウとしたが,果たして.最大個体の体長は110 mm程度だった.
これがオオシマドジョウとすると,これで県内産ドジョウは残すところチュウガタスジシマドジョウ1種.

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中の人:チョロケン村です.2014年から6年間の大学生活を鳥取で過ごし,2020年春から島根県に居を移す.昆虫(カミキリムシ,蛾,水生昆虫など)や魚(特にハゼやどじょう,口が下向きについているコイ科など),植物(草原,湿地,ブナ林)が好きです.山陰,中国山地が好きです.最近の関心...