2020年11月30日月曜日

全国農業用ため池マップ

全国農業用ため池マップ.生物調査に役立つこと間違いなし.ため池分布の偏りが見えておもしろい.

 

シンポジウム「絶滅しそうな昆虫を守るために」オンライン開催

伊丹市昆虫館・日本チョウ類保全協会共催シンポジウム「絶滅しそうな昆虫を守るために」がオンラインで開催されます. 12月19日(土)13:00〜17:00.参加無料.事前申込.


List-MJ ver.3

ガヤのみなさんが大変お世話になっている日本産蛾類総目録について,シャチホコガの配列が大幅に変更されていたようだ.ゆらぎあ執筆中に気が付いた.


2020年11月20日金曜日

notes

 名古屋昆虫同好会誌「住香蝶」のバックナンバーがweb上で公開となった → 名古屋昆虫同好会アーカイブス


福井の大名蓮


湖山池公園 福井休養ゾーンのビオトープを訪問した.淡水池であった湖山池には過去には多種の水生植物が生育していたが,汽水化事業にともない多くが失われた.このビオトープは井戸を汲み上げ淡水池として管理され,池内に生育していた「大名蓮」が保存されているらしい(ビオトープと大名蓮に関する記述はこちら).鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例で「特定希少野生動植物」(=特に保護を図る必要がある種)に指定されているカラスガイ(鳥取県RDB: CR+EN)をはじめ,過去に湖山池に生息していたイシガイ類5種は,汽水化に伴い絶滅した可能性が高い.同ビオトープを対象とした調査ではサンインコガタスジシマドジョウ(鳥取県RDB: NT)やヤリタナゴ(鳥取県RDB: NT)の生息が確認されており,これら動植物の生息場所となるよう最低限の施設管理を期待したい.湖山池汽水化事業と生態系については汽水化に伴う湖山池の環境等の変化に関する調査報告書を参照されたい.


2020年11月17日火曜日

Copelatus kammuriensis


カンムリセスジゲンゴロウの♂交尾器.今夏,斐伊川下流の河川敷にできたやや水深のある水たまりで成虫を多数確認した.ネイチャーガイド 日本の水生昆虫によると,交尾器中央片は中央付近でやや広がり,先端部は曲がらない.とある.島根県産水生甲虫類の分布と生態(林, 2007)には本県ではセスジゲンゴロウ,ホソセスジゲンゴロウ,カンムリセスジゲンゴロウの3種が記録されており,斐伊川下流ではカンムリが多いとある.河川敷の水たまりなど浅い水域に生息する.交尾器による同定が必要.


2020年11月16日月曜日

Urochela quadrinotata

 

鳥取県中部の標高600 mの山中でヨツモンカメムシに出会った.北方系のカメムシで,北海道の実家周辺ではありふれた種だが,鳥取県では山地性を示す.ハルニレの多い氷ノ山や雨滝,大山では比較的目にする機会がある.また,しまね県RDBによれば,しまね県内の記録は東部に2箇所を有するのみである.背中の四つ紋とまだらの触角がお洒落.


Sparganium sp.


工事のために埋められてしまう予定の湧水河川からミクリ属を少しばかり持ち帰って育てることにした.初めての試みなので勝手がわからないが,長く生きていつか花や結実が見れれれば嬉しい.しまね県のミクリ属としては,オオミクリがI類(CR+EN),ヒメミクリがII類(VU),ミクリ,ヤマトミクリ,ナガエミクリの3種が準絶滅危惧種(NT)に選定されており,河川を埋めている場合ではない.


日記


調査河川にてアマゾントチカガミとホテイアオイの回収を行った.ホテイアオイは調査エリア周辺はすべて回収できたが,アマゾントチカガミは1箇所でこの有り様なので,圧はかけられても根絶は難しいだろう.両種ともホームセンターなどで安価に販売されている点は改善されるべき問題だと思う.


2020年11月1日日曜日

Scabiosa japonica


美しいマツムシソウ.夏から秋にかけて高原に咲く.山陰では大山桝水に多いが人の手によって増やされているようだ.写真は子さんべ.


チョロケン村へようこそ

中の人:チョロケン村です.2014年から6年間の大学生活を鳥取で過ごし,2020年春から島根県に居を移す.昆虫(カミキリムシ,蛾,水生昆虫など)や魚(特にハゼやどじょう,口が下向きについているコイ科など),植物(草原,湿地,ブナ林)が好きです.山陰,中国山地が好きです.最近の関心...