湖山池公園 福井休養ゾーンのビオトープを訪問した.淡水池であった湖山池には過去には多種の水生植物が生育していたが,汽水化事業にともない多くが失われた.このビオトープは井戸を汲み上げ淡水池として管理され,池内に生育していた「大名蓮」が保存されているらしい(ビオトープと大名蓮に関する記述はこちら).鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例で「特定希少野生動植物」(=特に保護を図る必要がある種)に指定されているカラスガイ(鳥取県RDB: CR+EN)をはじめ,過去に湖山池に生息していたイシガイ類5種は,汽水化に伴い絶滅した可能性が高い.同ビオトープを対象とした調査ではサンインコガタスジシマドジョウ(鳥取県RDB: NT)やヤリタナゴ(鳥取県RDB: NT)の生息が確認されており,これら動植物の生息場所となるよう最低限の施設管理を期待したい.湖山池汽水化事業と生態系については汽水化に伴う湖山池の環境等の変化に関する調査報告書を参照されたい.
0 件のコメント:
コメントを投稿